製造業や運送業、建設業といったいわゆるブルーカラー職種では、求人広告を出しても応募が集まらない、面接の日程調整をしても来てもらえない、といった悩みを抱える採用担当者の方が少なくありません。近年はSNSを使った採用活動に注目が集まっていますが、「何となく動画を出せば応募が増える」わけではないのも事実です。この記事では、実際の支援事例をもとに、ブルーカラー採用でSNSがなぜ相性がいいのか、そしてどうすれば応募につながるのかを整理していきます。
ブルーカラー採用が難しいと言われる理由
運送業や建設業、製造業などの現場職は、日常生活の中で仕事内容に触れる機会がほとんどありません。求人票や求人広告だけを見ても、実際にどんな作業をするのか、どんな人が働いているのかがイメージしづらく、応募という行動につながりにくいという課題があります。ある取材では、船で荷物を運ぶ会社の仕事内容について、求人票の説明だけでは何をする仕事なのか全く分からなかった、という声も語られていました。つまり、そもそも「知ってもらう機会」と「興味を持ってもらうきっかけ」の両方が不足しやすいのが、ブルーカラー採用の難しさの根っこにあると言えそうです。
なぜSNSがブルーカラー採用と相性がいいのか
この点で、SNSはブルーカラー採用と特に相性がいいと語られています。理由は大きく次の2つです。
- 建設現場や運送のトラック、製造の工場といった映像は一目で内容が伝わりやすく、再生数が伸びやすいこと
- 現場で働く人自身が日常的にSNSを見ている割合が高いと語られていること
映像として分かりやすく、リーチが取りやすい
ソフトウェアやサービス業と違い、ブルーカラーの仕事は「建設現場だ」「運送のトラックだ」「製造の工場だ」と一目で分かる映像になりやすいという特徴があります。そのため再生数が伸びやすく、母数となるリーチを確保しやすいと語られています。
現場で働く人自身がSNSをよく見ている
取材の中では、ドライバーや職人として働く人自身が、同業者のチャンネルや技術系の動画を日常的によく見ているという声も紹介されていました。求職者がもともとSNSに触れている以上、そこで会社や仕事内容を発信することが、認知を広げる有効な手段になり得ます。
SNSで応募につながらない典型パターン
一方で、SNSを始めても採用につながらないケースも多く見られます。うまくいかない理由は主に次の2パターンに分けられます。
- そもそも動画が見られていないパターン
- 再生数は取れているのに応募につながらないパターン
そもそも見られていないパターン
「自社の魅力」「募集要項」をいきなり発信してしまうケースです。求人媒体であれば有効ですが、SNSは休憩時間や隙間時間に何となく眺められているケースが多く、いきなり企業アピールをされても興味を持ってもらいにくいと指摘されています。まずは見てもらいたい人が興味を持てる企画からスタートすることが大切だとされています。
再生数は伸びても応募につながらないパターン
逆に「見てもらうこと」を意識しすぎて、クイズやドッキリ企画に偏ってしまうケースです。再生数自体は取れても、それだけでは応募にはつながりにくいとされています。実際の取材でも、ドキュメンタリー的に仕事内容や職人の技術にフォーカスした動画の方が、エンタメ寄りの企画よりも問い合わせにつながりやすいという声が紹介されていました。
実際にSNS経由で応募が増えた事例
実際の取材事例では、香川県のある運送会社で、社員の3分の1ほどが20代の女性ドライバーとなり、その多くがSNSを見て応募してきているという状況が語られています。この会社ではもともと別の運用先に依頼しており、クイズやネタ系の動画で再生数自体は取れていたものの、採用にはつながらない状態だったといいます。そこから、実際に働く20代の女性ドライバーと社長が出演する動画など、採用につながる企画を増やしたことで、応募につながっていったと語られていました。
「自分と同じ年代の女の子が働けているんだ」と感じてもらえたことが、応募につながったのではないか
このように、自社が採用したい人物像に近い人に出演してもらうことが、応募者の属性にも影響すると考えられています。
SNS採用で成果を出すためのポイント
取材から見えてきた、成果につながりやすい進め方を整理すると次の通りです。
- 仕事のリアルを見せるドキュメンタリー型の動画を軸にする
- 求人内容を分かりやすくまとめた動画を用意し、プロフィールなど目につく場所に固定する
- 一定の投稿本数を継続する
- オーガニック運用に加えて広告も組み合わせる
ドキュメンタリー型の動画で仕事のリアルを見せる
建設現場でのこだわりや、製造業の職人技にフォーカスしたドキュメンタリー的な動画は、あるあるネタや小手先の企画よりも伸びやすく、問い合わせにもつながりやすいと語られています。普段見る機会のない仕事の裏側を見せることが、視聴者の興味を引くポイントになっているようです。
求人動画を用意し、導線を作る
給与や休日、勤務地といった条件をそのまま動画にまとめ、プロフィール欄などに固定しておくことで、興味を持った視聴者がそのまま問い合わせにつながりやすくなると語られています。
継続的な投稿本数を確保する
SNSは投稿数がそのまま総再生数に影響しやすい特性があるとされ、月あたり一定本数以上の投稿を継続することが目安とされています。まとまった時間で複数本を一度に撮影する運用も可能だと語られていました。
広告と組み合わせて安定させる
オーガニック運用だけだと、再生数が伸びた日と伸びない日で問い合わせ数にばらつきが出やすいとされています。そこに広告を組み合わせることで、安定的にリードを確保しやすくなるという考え方も紹介されていました。
内製・伴走・代行、どれを選ぶべきか
SNS運用の進め方には、自社の社員が担当する内製、自社での撮影にプロが企画や編集で伴走する形、運用をまるごと任せるフル代行といった選択肢があります。実際の取材でも、日々の業務と兼務しながら手探りでSNS運用を始めるケースでは、企画や見せ方のノウハウが不足しがちだという声がありました。一方で、支援会社に運用を任せてから改めて成果につながる企画に切り替わった事例もあり、どの方法が正解というより、自社のリソースや目的に合わせて選ぶことが大切だと言えそうです。
また、現場職の採用支援に関する取材では、合格費用として30万円かけていた企業が、支援を始めてからは費用をほぼゼロに抑えつつ、応募数は倍以上になったという事例も語られています。SNSに限らず、求人媒体の使い方や訴求内容を見直すことも、応募数改善の選択肢の一つになり得ます。
まとめ
- ブルーカラー職種は仕事内容が映像で伝わりやすく、SNSとの相性がいいとされています
- ただし「見られない」動画や「エンタメに偏りすぎる」動画では応募にはつながりにくく、仕事のリアルを見せる企画が有効とされています
- 実際に香川県の運送会社では、出演者を工夫した動画によってSNS経由の応募が増えた事例が語られています
SNS採用は内製・伴走・フル代行のいずれにも一長一短があり、自社に合った進め方を見極めることが大切です。まずはお気軽に無料相談からご相談ください。
