人材紹介から紹介が来る会社と来ない会社|エージェントを動かす情報の渡し方

COLUMN 採用支援

人材紹介からの紹介数を増やす鍵は、手数料アップや説明会より先に、エージェントの行動原理を理解し、求人公開前に決定率を高めておくことにあります。分類ごとの付き合い方や中小企業が使いこなす視点も解説します。

人材紹介から紹介が来る会社と来ない会社|エージェントを動かす情報の渡し方

人材紹介を使っているのに、思うように候補者が紹介されない——中小企業の採用担当者からよく聞く悩みです。人材紹介 使い方 コツを調べる方の多くは、紹介手数料を払っているのに紹介数が伸びない、良い人材が来ないという壁にぶつかっています。これは運や相性の問題ではなく、エージェントがどういう仕組みで動いているかを理解しないまま付き合っていることが原因になっているケースが多くあります。この記事では、人材紹介会社(エージェント)の構造と、紹介を増やすために自社が本当にやるべきことを整理します。

エージェントは「決まるかどうか」でしか動かない

エージェントの行動原理はシンプルで、売上・決定する確率・案件数の掛け合わせで動いています。つまりコンサルタントであってもAIマッチングであっても、最終的に見ているのは、この求人が本当に決まるのかどうかという一点です。

紹介数を増やしたいなら、まず見直すべきは「紹介してほしい」という依頼の仕方ではなく、決定率そのものです

紹介手数料を上げる、独占契約にする、飲み会や説明会を開くといった働きかけは、いずれも決まりやすい求人をさらに後押しする、いわば「ブースト施策」にすぎません。決定率という土台ができていない状態でブースト施策だけを重ねても、効果は限定的になりがちです。

人材紹介会社が増え続け、淘汰も進んでいる市場構造

人材紹介業は開業のハードルが低く、各社の人材需要も高いため、事業者数が増え続けている業界です。新規事業として立ち上げやすく、合弁で人材紹介会社を作るケースも珍しくありません。

一方で、増える数以上に淘汰も進んでいます。候補者データベースを十分に作り込めず、他社にはない独自性を打ち出せないまま撤退していく事業者が目立ちます。

数が多いからこそ、自社の求人に本気で向き合ってくれるエージェントを見極める視点が欠かせません。付き合うエージェントを一社に絞るか複数に分散するかを考える前に、まずはその会社の強みを理解することが出発点になります。

エージェントの4つの分類軸を押さえる

付き合っているエージェントがどのタイプに当てはまるかを整理しておくと、取るべき施策が見えやすくなります。

両面型か片面型か

両面型は求人担当と候補者担当を同じコンサルタントが兼ねる形です。片面型は求人担当と候補者担当が分かれており、求人情報は一度データベースを経由して候補者担当に渡ります。両面型は関係性が重視されやすく、片面型は効率が重視されやすいという違いがあります。

ブティック型か総合型か

ブティック型は特定の領域に絞って求人を扱うタイプ、総合型は業種を問わず幅広く求人を扱うタイプです。自社の求人領域と得意分野が合っているかどうかで、注力してもらいやすさが変わってきます。

自社データベース優先か他社データベース依存か

エージェントは基本的に、自社データベース内で決定させることを優先します。他社のデータベースを借りて決定すると、その分の取り分が差し引かれてしまう仕組みになっているためです。自社データベースがどれだけ強いエージェントかは、紹介の質にも影響します。

手動マッチかAIマッチか

手動マッチは担当者が要件に沿って一人ひとり候補者を検索し声をかけていくスタイル、AIマッチは条件に合う候補者をシステムが自動で抽出し紹介するスタイルです。どちらの比重が大きいエージェントかによって、求人票のどこを磨くべきかも変わってきます。

自社が付き合っているエージェントがこの4分類のどこに当てはまるかを理解しないまま紹介を増やす施策を打っても、的外れになりやすいです。

紹介が後回しにされる4つの理由

エージェント側が「この求人は後回しでいい」と判断する理由は、主に次の4つに集約されます。

この4つのどれかに当てはまっている限り、どれだけ手厚くエージェントに働きかけても、注力される優先順位は上がりにくいです。まずはこの4つに当てはまっていないかを、自社の求人票と選考フローで確認することが出発点になります。

決定率を上げることが最優先——ブースト施策より先にやるべきこと

求人には公開直後がピークになるという特性があります。エージェントは求人を受け取ると候補者データベースを一度洗い、該当者に打診しますが、同じ求人で同じデータベースを何度も洗い直すことは基本的にしません。公開から一定期間を過ぎると、新規に声をかけられる候補者はぐっと減っていきます。

多くの企業がエージェントへの働きかけを強めるのは、公開から時間が経って応募が減ってきたタイミングです。しかしそのときにはすでに一度データベースが洗われた後であることが多く、ブースト施策の効果は出にくくなっています。

紹介を増やす勝負は、求人を公開する前の準備段階で決まっています。具体的には、書類がきちんと一定の確率で通過するように求人要件や訴求ポイントを言語化しておくこと、面接で候補者の意欲を落とさない対応ができているか、内定を出したときにきちんと承諾してもらえる状態になっているかを、公開前に整えておく必要があります。ここが整って初めて、紹介手数料の調整や説明会といったブースト施策が効いてきます。

中小企業・建設業がエージェントを使いこなすための3つの視点

特に建設業や専門工事業のように人材紹介への依存度が高い業界では、エージェント任せにしたまま求人票を出して待つだけの状態に陥りやすい傾向があります。使いこなす側に回るためのポイントは次の3つです。

求める人物像を自社で言語化する

「なんとなくいい人」ではなく、どんな現場でどんな役割を担ってほしいのかを具体的に伝えることが、紹介される候補者の質を左右します。現場を把握している経営者や採用担当者だからこそできる仕事です。

複数のエージェントの役割分担と優先順位を自社でコントロールする

複数のエージェントに同じ求人をそのまま横並びで依頼すると、どのエージェントも「他社にも同じ案件が出ている」と分かり、本気で候補者を探すよりも決まりそうな候補者を出すだけの動きになりやすい傾向があります。職種やポジションごとに任せる領域を分け、それぞれに勝負してもらう領域を作ることが有効です。

他チャンネルとの比較評価をする

エージェント経由の採用と、リファラルや自社SNSなど他の採用チャンネルを、コストと定着率の両面で比較しておくことも欠かせません。

エージェントへの依存度を自社で把握し調整できるようになることが、採用チャネル全体を経営として設計する第一歩になります

まとめ

人材紹介との付き合い方を見直すことは、採用チャネル全体を整える第一歩でもあります。まずはお気軽に無料相談からご相談ください。

FAQ

よくある質問

人材紹介の紹介手数料はどのくらいが相場ですか?

手数料は理論年収に対する一定割合で設定されることが多く、エージェントや契約形態によって幅があります。金額の交渉よりも、決定率を高める土台づくりのほうが紹介数への影響が大きいため、まずはそちらを優先して検討するとよいでしょう。

求人を公開してから紹介が来ない場合、どのくらいの期間で見直すべきですか?

求人は公開直後に候補者データベースが一度洗われ、その後は新規に声がかかる機会が減っていく特性があります。応募が減ってきたと感じてから対策を打つのではなく、公開前の準備段階(要件や訴求ポイントの言語化など)を早めに見直すほうが効果的です。

紹介手数料以外に、エージェントとの契約で確認しておくべき点はありますか?

早期離職時の返金規定(いわゆる保証期間)や、独占契約か非独占契約かといった条件は、事前に確認しておくとトラブルを避けやすくなります。契約内容はエージェントごとに差があるため、契約書ベースで確認することをおすすめします。

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