求人媒体を変えても、求人票を書き直しても応募が増えない。採用がうまくいかない理由を手法の中に探している会社は少なくありません。ただ実際には、どの手法を選ぶかよりも前の段階で差がついているケースがほとんどです。この記事では、採用がうまくいかない会社に共通する2つの前提条件と、そこをどう変えていくかを整理します。
求職者は、会社を調べ尽くしてから応募する
いまの求職者は、求人票だけを見て応募先を決めていません。会社のホームページを開き、口コミサイトを確認し、SNSに何か出ていないかを探します。退職した人の書き込みや、ネガティブな評判まで含めて調べたうえで、応募するかどうかを判断しています。
背景には、失敗したくないという心理があります。労働環境の悪い会社の話が広く知られるようになったぶん、求職者は慎重になりました。調べられることを前提にしていない会社は、その時点で候補から外れます。
情報が少ない会社は、比較の土俵に上がれない
ここで問題になるのが情報量です。ホームページを見ても仕事内容がよく分からない、どんな人が働いているのかも分からない、SNSもない、口コミもない。この状態の会社は、求職者にとって判断のしようがありません。
選択肢が多いなかで、わざわざ情報の少ない会社を選ぶ理由はありません。ネットで買い物をするとき、写真が少なく説明も薄い商品を選ばないのと同じ構造です。角度を変えた写真があり、使い方まで説明されている商品のほうが安心して選べます。採用も、判断材料の量がそのまま選ばれやすさになります。
そして、この状態にある会社は思っている以上に多く残っています。地方の会社や現場職の会社では、学校からの紹介や知り合いのつながりで採用が成り立ってきた時期が長く、情報を出す必要がありませんでした。その名残でホームページに最低限の情報しか載っていない会社が、いまも珍しくありません。
もう一つの共通点は、着手する順番の誤り
情報を出す重要性に気づいた会社が次につまずくのが、手をつける順番です。
採用の相談を受けると、「いま採用ページを作り直しているところなので、それができたらSNSを始めます」という進め方をよく聞きます。一見すると筋が通っていますが、この順番だと立ち上がりが遅くなります。
ページの制作は1〜2か月で終わりますが、人が見に来る状態をつくるのは、その期間ではできません。 どれだけ整った採用ページを用意しても、月に数人しか見ていなければ応募にはつながりません。受け皿の完成を待ってから集客を始めると、そこからさらに時間がかかります。
どちらが大事かではなく、両方必要です。そのうえで着手の順番を選ぶなら、見つけてもらう経路づくりを先に、あるいは同時に進めるほうが現実的です。
見つけてもらう経路をどこに作るか
流入経路として現実的なのはSNSです。20代から50代まで、多くの人が日常的に長い時間をSNSに使っています。求職者が実際に時間を過ごしている場所に情報がなければ、そもそも見つけてもらえません。
SNSで見つけてもらい、興味を持った人がホームページや採用ページで詳しく調べる。この流れができて初めて、作り込んだページが機能します。発信は受け皿を活かすための入り口であって、受け皿の代わりではありません。
何から変えていくか
ここまでを踏まえると、採用がうまくいかない状態から抜け出すために確認したいのは次の3点です。
- 求職者が調べたときに、判断材料になる情報が自社から出ているか
- ページの完成を待つあまり、発信の着手が止まっていないか
- 求職者が実際に見ている場所に、自社の情報が置かれているか
いずれも手法の巧拙ではなく、前提条件の話です。媒体を変える前に、ここが埋まっているかを見直すほうが結果は動きやすくなります。
まとめ
- 求職者は求人票以外の情報まで調べ尽くしたうえで応募を判断するため、情報が少ない会社は比較の土俵に上がれません
- 採用ページの完成を待ってから発信を始めると立ち上がりが遅れます。見つけてもらう経路づくりは先か同時に進めます
- 手法を変える前に、判断材料が出ているか・発信が止まっていないか・求職者がいる場所に情報があるかを確認します
自社の採用のどこでつまずいているのかを整理したいときは、まずはお気軽に無料相談からご相談ください。
