採用SNSの選び方|TikTok・Instagram・YouTube・LINEの違いと使い分け

COLUMN SNSマーケティング

採用SNSは「拡散性」と「情報の濃さ」の2軸で整理すると選びやすくなります。TikTok・Instagram・YouTube・LINE・Xの特徴と採用ファネル上の役割を解説し、自社の採用課題から最初の1媒体を選ぶ考え方を紹介します。

採用SNSの選び方|TikTok・Instagram・YouTube・LINEの違いと使い分け

採用にSNSを使いたいが、TikTokなのか、Instagramなのか、それともYouTubeなのか——どれから始めるべきか迷って止まってしまう。採用担当者からよく聞かれる悩みです。結論からいえば、「流行っているから」で選ぶと失敗しやすく、自社の採用課題がどこにあるかで選ぶのが正解だと、人事出身の採用SNS支援者は解説しています。本記事では、主要SNSの特徴を整理する軸と、採用の流れのどこに各媒体が効くのか、そして最初の1つをどう選ぶかをまとめます。

採用SNSの選び方の軸は「拡散性」と「情報の濃さ」

媒体選びで迷うのは、比べるための軸がないからです。人事出身の採用SNS支援者は、各SNSを「拡散性」と「情報の濃さ」の2軸で整理する考え方を紹介しています。

以下の各媒体の位置づけは、この支援者が整理したものです。あくまで一つの見方であり、絶対的な優劣を示すものではありませんが、比較の出発点としては有効です。TikTok・Instagram・YouTube・LINE、そしてX(旧Twitter)の順に見ていきます。

主要SNS別の特徴と採用での役割

TikTok:知らない人に届く「認知の入口」

TikTokはフィードに次々と動画が流れてくる仕組みのため、社名をまったく知らない層にも届きます。拡散性という部分では一番強いのではないか、と整理されており、母集団形成の入口に向いています。一方で、短い動画でエンタメ性が求められる場でもあるため、会社が本当に伝えたいことを届けるには物足りず、情報の濃さは若干下がると位置づけられています。

Instagram:フォローしてもらってからの「ファン化」

Instagramは、フォローしている人のストーリーズを確認するといった使われ方が中心です。拡散性はTikTokと比べると若干劣るとされますが、プロフィールやハイライト、リンクで情報を整理して見せられるため、情報の濃さはTikTokより若干上がると整理されています。TikTok向けに作った動画をリールに転用でき、別々にコンテンツを作れれば理想的だが同じでも問題ないとされているため、セットで運用しやすい媒体です。

YouTube:情報の濃さで全フェーズに効く「母艦」

長尺の動画でビジョン・制度・働く人まで深く伝えられるYouTubeは、情報の濃さが高いと位置づけられています。認知から興味・応募・他社との比較・入社前の安心材料、さらに入社後に社員が見て定着につながる効果、退職後のつながりまで、網羅的に使えるメディアという見方が示されています。

一方で弱点もあります。拡散させるのは難しく、単体で新規リーチを狙うのは難易度が高いため、ショート動画との組み合わせが前提になります。加えて、別の解説では、YouTubeはコストもリソースもかかり長期戦になる媒体だという指摘もあります。「網羅的に強い」ことと「始めやすい」ことは別だという点は、押さえておく必要があります。

LINE:拡散はしないが「こちらから届けられる」唯一の媒体

LINEには拡散性がほぼありません。その代わり、友だち追加してもらえればプッシュ通知でこちらから情報を届けられるという、他のSNSにない強みがあります。テキストでイベントや特典を訴求できるため、情報の濃さの面ではYouTubeと並んで高いほうに位置づけられています。説明会やイベントの案内など、応募から内定までの後半フェーズで直接の接点をつくる役割に向いています。

X(旧Twitter):テキスト中心、経営者個人の発信向き

Xは文字ベースの媒体で、求人広告に近く、見る層が限られるとされています。新規の認知獲得よりも、何かのきっかけで会社を知った人が検索して見に来る「受け皿」としての性格が強く、企業アカウントよりも社長や副社長など個人でやっているパターンが多い媒体だと指摘されています。

採用ファネルに当てはめると組み合わせ方が見える

採用には、認知→興味→応募→比較→内定→入社→定着という一連の流れ(ファネル)があります。先ほどの2軸をこの流れに重ねると、各SNSの持ち場が見えてきます。

セオリーとして語られているのは、ショート動画で知ってもらい、YouTubeで理解を深めてファンになってもらい、LINEで接点を切らさない、という流れです。YouTubeの動画から切り抜きを作ってTikTokやリールに流せば、1つのコンテンツで入口を増やすこともできます。

採用SNSの選び方は「どこが詰まっているか」で決まる

すべてを同時に立ち上げるのが理想ですが、現実には工数も予算も限られます。最初の1つは、自社の採用がどこで詰まっているかで決めます。大きく分けると、そもそも応募が来ないのか、応募は来るが選考の途中で歩留まってしまうのか、の2つです。

応募が来ない場合:理由は2つあり、打ち手が分かれる

支援者によると、応募が来ない理由は2つに分けられるといいます。1つは単純に会社のことを知られていないこと。もう1つは、知られてはいるが応募するに値しないと思われていることです。

このうち「知られていない」ほうについては、必要なのは拡散です。求人広告を出しても応募が来ない会社の求人がどれくらい見られているかを数字で見ると相当少ないケースが多く、そもそも見られていない段階でつまずいているという指摘があります。この場合はTikTokのような拡散性の高い媒体が入口になり、同じ動画をリールやYouTubeショートにも展開すれば入口を増やせます。ただしこのTikTok推奨は、支援先に地方企業・中小企業が多い立場からの見解である点は補足しておきます。地方や中小企業ほど「面白い会社なのにどこにも情報がない」という状態になりやすく、発信を始めること自体の意味が大きいと語られています。

もう1つの「知られてはいるが応募するに値しないと思われている」ほうは、拡散を足すだけでは解決しにくい問題です。ここには待遇や仕事内容そのものの見え方まで含まれるため、SNSだけで片づくとは限りません。この点への打ち手は媒体選び以前の話になりますが、少なくとも「知られていないから拡散する」という発想とは切り分けて考える必要があります。

応募は来るが歩留まる場合:拡散せずYouTube・LINEで深く伝える

一定の応募が来ているのに選考の途中で辞退が続く場合、足りないのは認知ではありません。とりあえずエントリーしている人が多い状態なので、比較・選考・内定承諾まで進んでもらうことが課題になります。

この場合は拡散を狙わず、社員インタビューや1日密着といったコンテンツを作り、その切り抜きをエントリー者に送る、あるいはLINEで直接接点を取りに行くほうが、採用の効率は上がるとされています。認知を取らずに歩留まりだけを上げにいく、という使い方です。

いずれの場合も、「今このSNSが流行っているから」という理由で選ぶのは失敗のもとです。SNSはあくまで手段であり、誰に届けたいか・課題がどこにあるかから逆算して選ぶことが、遠回りに見えて最短の道になります。なお、ここで整理したのはあくまで一例で、業界・職種・会社の状況によって最適解は変わる点は、支援者自身も断っています。

自社で運用を続けるのが難しい場合、外部に任せるという選択肢もあります。その際の会社選びについてはSNS運用代行の選び方で整理しています。

まとめ

採用SNSの選び方を整理しました。

自社の採用課題がどの段階にあるのか、その切り分けから一緒に整理することもできます。まずはお気軽に無料相談からご相談ください。

FAQ

よくある質問

TikTokやInstagramだけなど、1つの媒体だけでも採用の成果は出ますか

採用課題や業界・職種の特性によっては、TikTokとInstagramだけ、あるいは拡散を狙わずYouTubeだけで運用するケースもあるとされています。ただし1つの媒体だけだと一定の成果は出ても、本当に得たい成果には手が届きにくいという見方も示されています。

会社の知名度によって選ぶ媒体は変わりますか

変わるとされています。ある程度知られている会社は応募までは獲得しやすい一方、課題は選考の途中で歩留まる点に移りやすく、拡散よりYouTubeやLINEで理解を深める媒体が向きます。逆にほとんど知られていない会社は、まず拡散性の高い媒体で認知を取ることが先決だという整理です。

採用SNSは入社後や退職後にも関係しますか

社員が動画を見て他部署の活躍や経営層の考えを知り、定着につながるケースがあるとされています。また退職した人が元の会社の発信を見ていることもあり、再入社や知人の紹介につながるなど、退職後の関係にも効いてくるという見方が示されています。

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