採用SNSの内製化はなぜ失敗する?よくあるつまずきと回避の原則

COLUMN SNSマーケティング

SNS運用の内製化はなぜ失敗しやすいのか。50社の内製化支援を行う事業者への取材をもとに、よくある7つのつまずきパターンとその根本原因、失敗を避けるための原則、内製化と外注を判断する3つの軸を整理します。

採用SNSの内製化はなぜ失敗する?よくあるつまずきと回避の原則

採用活動でSNSを使う企業が増える中、「自社でSNS運用を内製化したい」という声も増えています。しかし、いざ始めてみると「投稿が続かない」「数字が見えず方向性が分からない」「担当者が疲弊してやめてしまう」といった声も少なくありません。SNS運用の内製化はなぜ失敗しやすいのか、その典型的なつまずきと回避の考え方を整理します。

SNS運用の内製化で起きやすい失敗パターン

SNS運用の内製化支援を行うある事業者が、50社の内製化支援を通じて観測した内容によると、失敗には共通するパターンがあるといわれています。主なものは以下の通りです。

PM(運用責任者)が決まっていない

担当を部署の持ち回りにしてしまうと、意思決定が遅くなり、数字の責任も曖昧になりがちです。誰が最終的にKPI・KGIを握るのかが決まっていないと、うまくいかない場合でも立て直しの判断が遅れてしまいます。

戦略がないまま始めてしまう

「とりあえずInstagramをやろう」「TikTokが流行っているから」といった感覚的な目的でスタートすると、KPIも「フォロワーを増やす」といった曖昧なものになりやすく、採用や売上といった本来の目的との接続が弱くなります。SNS運用は短期で成果が出にくいため、中長期の視点を持たずに始めると頓挫しやすいとされています。

担当者が本業と兼務で過負荷になる

同事業者の取材によると、運用・撮影・編集・企画といった作業には月80〜100時間、長い場合は140時間程度かかることもあるとされています。兼務自体が問題というわけではありませんが、それに見合うリソースを確保できていないと、担当者が疲弊してしまいます。

ブランドが未整理

担当者によって投稿のフォントやテイストがバラバラになってしまうケースです。ガイドラインやテンプレートが明文化されていないと、担当が変わるたびに一貫性が失われます。

撮影が滞り素材が枯渇する

必要になったときだけ撮影するような運用では、素材が尽きて投稿が止まってしまいます。

分析が行われていない

投稿しっぱなしで振り返りが形だけになり、見る指標もフォロワー数だけになってしまうケースです。プロフィールへのアクセスや広告との相性など、フォロワー数以外の視点が抜けると、次の改善につながりません。

こうした要素が積み重なると、最終的に「外注に戻す」という判断になり、それまでの内製化への投資が結果的に活きにくくなってしまいます。

失敗の共通原因は「能力不足」ではなく「構造設計の欠如」

SNS運用の内製化がうまくいかない企業を見ていくと、担当者個人の能力不足が原因というケースは少なく、体制や仕組みが整っていないことが根本の原因になっている場合が多いといわれています。誰が責任を持つのか、どんな戦略で進めるのか、どのくらいのリソースを確保するのか、こうした「構造」が設計されていないまま始めてしまうことが、失敗につながりやすいポイントです。

内製化の失敗を避けるための原則

同事業者への取材によると、失敗を構造的に避けるための原則として、次のようなものが挙げられています。

PMを1名指名し、責任を集約する

持ち回りではなく、1名の運用責任者を明確に決め、KPI・KGIの管理や週次・月次のレビューを主導してもらう体制です。うまくいく場合もいかない場合も、責任の所在をPMに集約することで、意思決定のスピードが上がります。

戦略を1ページにまとめる

売上や採用効果から逆算したKPIを設計し、ブランドのミッションと接続させておくことが重要とされています。感覚ではなく数字で意思決定する習慣をつくることが、中長期での継続につながります。

撮影・レビューの仕組み化

月1回のまとめ撮りをルール化することで素材の枯渇を防ぎ、月次レビュー会を定例化することで、フォロワー数だけでなく広告との相性なども含めた分析ができるようになります。

立ち上げ期の伴走支援

最初からすべてを内製化するのではなく、立ち上げの3ヶ月ほどは一部業務を外部に任せながら、慣れてきた段階で徐々に自社に移行していく方法です。同事業者の取材によると、伴走支援を受けた場合の内製化成功率は91%だったのに対し、伴走なしで進めた場合、6ヶ月後も運用を継続できていたのは4社中1社程度だったとされています。同事業者によると、伴走支援を受けた企業では担当者の満足度も高い傾向が見られたといわれています。

内製化か外注か、判断のための3つの軸

SNS運用は「内製化が正解」「外注が正解」と一律に決められるものではなく、次の3つの要素で自社の状況を確認することが判断の助けになるといわれています。

リソースで見る

撮影・編集のスキルを持つ人材が社内にいるか、専任を置けるかどうかは、内製化を選ぶかどうかの大きな判断材料になります。同事業者の見解では、リソース不足が外注を選ぶ最大の要因になっている場合が多いとされています。

スピードで見る

同事業者の取材によると、内製化の場合は安定運用に至るまで3ヶ月から半年程度かかることが多く、外部に任せる場合は1ヶ月以内に立ち上がるケースもあるとされています。まず立ち上げてから内製化に移していく、という順序も選択肢の一つです。

ナレッジで見る

社内にSNS運用のノウハウを残したいのであれば内製化、結果を優先するのであれば運用代行、という考え方もあります。実際には、運用代行を受けながら内製化のノウハウも引き継いでいく、ハイブリッドの形を取る場合もあります。

同事業者が実行目標として挙げているのは、週3本以上の投稿を継続できているか、保存数や指名検索が増えているか、最終的なコンバージョンにつながっているか、といった点です。フォロワー数だけを追うのではなく、こうした複数の指標で事業への貢献度を確認していくことが大切です。

まとめ

SNS運用の内製化を検討する際は、自社の体制やリソースを踏まえて、内製・伴走支援・外注のどの形が合っているのかを整理してみることをおすすめします。まずはお気軽に無料相談からご相談ください。

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